頼り合える、紹介し合える、そんな塾のネットワークが欲しくて
今年の夏休みは、有難いことに多少忙しくさせていただいております。
お盆が近づいてきたこともあり、少々余裕が出来ましたので、先日参加させていただいた「多様な学び場・高等学校合同説明会」で、改めて感じたことや、協会として出来たら良いと感じていることをまとめさせていただきたいと思います。
できることの限界
会に参加して、改めて強く感じたことがあります。それは、「1人の人間、1つの場所にできることには、どうしても限界がある」ということです。
この当たり前の事実を改めて深く噛み締めています。
限界があるからこそ学校があり、塾があります。しかし、学校でできることにも限界があり、同じように、たった1つの塾でカバーできることにもまた、明確な限界があります。
すべてを1つの場所で完結させることは不可能です。だからこそ、社会には多種多様な専門機関が存在しています。
子どもの抱える課題や悩みも同じです。何かを解決したいとき、1つの機関や1人の人間だけで完結することなど滅多にありません。だからこそ、地域社会にはグラデーション豊かな、さまざまな教育の場があることが望ましいはずです。
合う・合わないという相性の問題
とはいえ、学びの場である「塾」1つをとっても、そこにはどうしても「合う・合わない」という相性の問題が生じます。
最初は「ここなら頑張れそうだ」と思って入塾したものの、日々の学習を進める中で、指導方針や教室の雰囲気、あるいは本人の成長や心の変化に伴って、少しずつ違和感を覚えるようになる。それは、決して珍しいことではありません。
逆に、塾の立場としても、「この子のカラーは、ウチに合っているだろうか?」と悩みながら引き受けることもあれば、子ども達の成長とともにカラーが合わなくなる、事情が変わって付いていけなくなる、といったことも起こり得ます。「もっと別のやりたいこと」が出てくることもあるでしょう。
そんなとき、今の場所で我慢して通い続けることも、ひとつの選択肢かもしれません。
あるいは、塾側が経営のために囲い込み(飼い殺し)を続けることも、選択肢としてはあるのかもしれません。
子どもたちの最善のために
でも、それが本当にその子にとっての最善なのか。まずは、そこを立ち止まって考えたいのです。
大切なのは、その子にとっての「別の選択肢」や、新しい可能性に気づくための「出会いの場」が、常に用意されていることではないでしょうか。
塾にも、それぞれのカラーや得意不得意があります。
会でお会いした先生とのお話の中でも、「お互いに信頼して、子どもたちを紹介し合える関係が欲しい」という話題になりました。
自塾の利益だけを考えるのではなく、目の前の子どもたちにとって、その時々で最善である場所や人を提供できる場でありたい。
それが、この協会を立ち上げたときのテーマの1つであり、個人塾協会がこれからそのような組織に育っていって欲しいという、発起人としての願いでもあります。
3月の悔しさを一歩ずつの繋がりに変えて
そのためには、自分のことだけでなく、他の塾や機関・団体がどんな活動をしているのかを知る必要があります。そして何より、同じ想いを持って繋がっていける仲間が必要です。個人塾はもちろん、そうでなくても、子どもたちの未来のために手を取り合える教室や団体・機関との繋がりが、もっと増えていけば良いなと思っています。
立ち上げ間もない3月に、「良い個人塾を紹介してほしい」というお問い合わせをいただきました。
しかし、まだ賛同してくれる塾も少ない今の現状では、条件に合う塾を紹介することができず、本当に残念で、申し訳ない気持ちになりました。
だからこそ、焦らずに、少しずつ。この趣旨に共感してくれる仲間を見つけながら、子どもたちのために「頼り合えるネットワーク」を、一つ一つ作っていけたらと思っています。
